人工甘味料を危険と決めつけるのは簡単だけど危険
人工甘味料というとどんなものを思い浮かべますか?
アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロースなどがそれでしょう。
人工甘味料は危険という世の風潮
ネットで調べると、「人工甘味料は危険」とたくさん出てきます。
検索窓に「人工甘味料」と入力したら、第2ワードが「危険」と勝手に出てくるほどです。
甘さは魅力。
糖分は身体のエネルギーです。
ところが、現代社会ではエネルギー過多になってきてしまっています。
そこで出てきたのが「人工甘味料」。
甘いのに身体には何も吸収されない。
甘さは、砂糖よりも何倍も甘いのに、何も吸収されない甘さ。
人工甘味料は、身体に悪いと言われるけれど、実際は何が悪いのか。
よくよく考えると分かりません。
昔存在した甘味料は「ズルチン」と言うものがありました。
その後、発がん性が見つかり、世の中から消えました。
同様に「チクロ」も発がん性物質が問題で消えました。
科学雑誌「Nature」が人工甘味料「サッカリン」の危険性を指摘
探してみると、「人工甘味料は危険だ」と具体的に危険性を指摘している情報は少ないです。
何となく不安、何となく危険そうというのが不安にさせているのかもしれない。
「人工甘味料が糖尿病のリスクを増加させる」という内容の論文が発表されたことがあります。
マウスに人工甘味料のひとつ「サッカリン」を11週連続で与えると、11週間後に耐糖能に障害が起きたといのことです。
耐糖能が低くなると糖尿病になります。
この実験が間違いなければ、それはそれとして事実なのでしょう。
マウスの実験がそのまま人に当てはまるのかは不明です。
また、スクラロースとアスパルテームなどで異常が見られたという発表はありません。
砂糖の取り過ぎの方が直接的に悪そう。
じゃあ、人工甘味料と砂糖とどちらが身体に悪いのか・・・
実験結果を出すために、被験者に多量の人工甘味料を与えている実験もあります。
砂糖に置き換えてみると、大量に砂糖を取り続ける日々だとしたら、それはそれで異常が出るでしょう。
人工甘味料と比較して、どちらがどれくらい身体に悪いのかなんて、非人道的な実験は難しい。
結論から言うと、分からないということです。
「分からないので危険」と飛躍する意見も多いです。
安全性が確認できてから摂取するという方もおられるでしょう。
でも、全員がそういう考えだと決めつけるのも危険です。
それぞれが調べて、それぞれの基準で、意見で、判断するのが理想です。
そのためには、良い情報も、悪い情報も含め、正しい情報がたくさんほしいところですね。
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