添加物 【酸味料】の使われ方
食品添加物の「酸味料」が大活躍しているものと言えば、清涼飲料水です。
清涼飲料水作りに欠かせないのが食品添加物の酸味料です。
ほとんどのペットボトル入りや缶入りの清涼飲料水は、
砂糖水に酸味料で酸味を付け、 香料と着色料を混ぜただけ、と言っても過言ではないでしょう。
酸味料は、食品に酸味の付与または酸味の調整や味の調和のため使用されている。食品添加物の酸味料や香料、着色料を駆使して作られるのが清涼飲料水です。
名前やTVでの誇大広告に騙されないようにして下さい。
酸味料の代表添加物
☆ クエン酸
・疲労回復に良い
・筋肉や神経の疲労予防効果がある
・脂肪の代謝にはクエン酸が使われる
と言った宣伝文句で、テレビで大々的にプロモーションされ、クエン酸サプリメントがブームですが、医学的に根拠がないようです。
それくらい安全な食品添加物と言えるでしょう。
レモンやオレンジなど柑橘系の酸味を演出するには不可欠な食品添加物であり、清涼飲料水だと入っていないものがないくらいです。
湯沸しポットにこびりついた汚れなども、クエン酸の高濃度溶液に浸けておくととることが出来ます。 ポット洗浄剤の主成分もクエン酸です。
☆アスコルビン酸
化学的にはL-アスコルビン酸のことです。
市販のお茶(烏龍茶) サントリーの烏龍茶 原材料名:烏龍茶、 ビタミンC と表示してあります。
ビタミンCの抗酸化作用を生かし、「酸化防止剤」として入れています。お茶は、酸化しやすいのです。
一般的に、「酸化防止剤」や「L-アスコルビン酸」などの化学物質ぽい名前は、食品としてのイメージが良くないので、なるべくイメージが良いように、
各メーカーの判断で「ビタミンC」と表示することが多いです
酸味料以外にも、食品添加物としては酸化防止剤や品質改良剤としての働きがあり、パンなどの品質安定や
防腐効果を狙って添加されることもあります。
なるべく食品添加物を摂らないように気をつけている人が、「このパン、酸化防止剤が入っているから買っちゃダメだ!」
と言いながら、「ビタミンCは体にいいからたくさん摂らなきゃ」と言ってサプリメントを買っている人もいますが・・・?!
中身は同じものです。
その使用目的によって、成分表示の欄に表示されたり表示されなかったりしますが、毒性らしい毒性はありません。
しかし、とり過ぎは要注意です。
☆リンゴ酸 (DL-リンゴ酸)
リンゴ酸はリンゴやブドウなどに多く含まれる酸です。
リンゴ酸味の主成分で、実際に低濃度水溶液に加糖したものは、リンゴジュースのような味となります。
また、リンゴ酸は食品添加物としては、PH調整剤や乳化剤としても使用され、食品の品質劣化に歯止めを掛ける働きもあります。
☆ 乳酸 (2-ヒドロキシプロパン酸)
乳酸はブドウ糖が乳酸菌で分解されるとできる物質です。
・
合成酒の配合剤、清涼飲料水、ドロップ、ゼリー、アイスクリームなどの酸味剤
・清酒醸造用として発酵初期に雑菌の生育防止
・医薬品、染色還元剤
などに用いられる他、乳酸飲料には広く用いられ、食品に古くから広く使用されています。
乳酸は、本来動物の体内で作られる酸で、特に激しい筋肉運動をした場合、筋肉内に蓄積されるそうです。
乳酸は、弱酸の中でも特に、カビや細菌の酸素を分解し、さらには細胞膜を破壊して、その活動・増殖を抑えることが
知られています。
さらに皮膚の保湿成分としても重要な働きをし、手肌の潤いを保つ作用があります。抗菌作用を持つので、他の酸味料にも味が判らないほど添加して抗菌性を高めるためにも使用されます。
日本酒の成分表示欄に「乳酸」と書かれていることがありますが、これは醸造の段階で腐敗を防ぐために添加するためなので、
それが残留している、ということです。
☆ 酒石酸(しょうせきさん) (L-酒石酸)
酒石酸は、ぶどうやレモン、りんご、梅干などの果実含まれている果実酸のひとつです。
数ある酸味料の中でも、最も強い酸味を持つもので、特にオレンジやブドウなどのコクのある酸味を
演出するのに欠かせません。
ワインの樽にたまる沈殿物から発見されたので、この名前がついたようです。
酒石酸は、疲労回復に効果があると言われています。活性酸素の発生を抑える作用などもあるようです。
レモンティーの酸味に加えて高級な味にレモン汁の替わりに加えたり酢の物の料理に添加し、グレードの高い酢の物料理の演出
食品添加物としてパンや菓子のベーキングパウダー等として使用されているのが、酒石酸水素カリウムです。
化粧品には、製品のpHを調整するために使われます。
加齢や日焼けなどが原因で衰えた皮膚に塗り古い角質をとり除き新陳代謝を高めるといわれています。
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