原材料に含まれるマーガリンはトランス脂肪酸が危険

加工食品の原材料を見た時に「マーガリン」が入っていることはよくあることです。

それだけではなく、毎朝焼いたトーストに塗っているかもしれません。

でも、ちょっと待ってください!!

そのマーガリンってどんなものかご存知ですか?

マーガリンの正体とその危険性をお知らせします。

 

 

マーガリンとは

ここでお知らせする「マーガリン」とは、特別なものではありません。

普通にスーパーに行って、普通に売られているマーガリンのことです。

 

原材料としては「マーガリン」と表記されています。

添加物としては「ショートニング」と表記されていて、無味のマーガリンが使われています。

マーガリンの危険性

元々マーガリンはバターの代替品として作り出されました。

かつては「人造バター」と呼ばれていたが、1952年11月に「マーガリン」に呼び名を変更したそうです。

 

日本の法律(日本農林規格 (JAS) )では、「マーガリン類」と言うカテゴリーには、2つの種類があります。

それは「マーガリン」と「ファットスプレッド」です。

この2つは、油脂含有率によって区別されています。

 

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マーガリン・・・油脂含有率:80%以上のもの

ファットスプレッド・・・油脂含有率:80%未満のもの

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日本で家庭用のマーガリンとして販売されているものの多くはファットスプレッドです。

かつては、バターとマーガリンを比べると動物性のバターと植物性のマーガリンと考えると植物性のマーガリンの方が健康的だと考えられていました。

 

最近ではマーガリンに「トランス脂肪酸」が含まれ、問題視されるようになってきました。

トランス脂肪酸・・・一度は聞いたことがあるかもしれません。

トランス脂肪酸は「心臓疾患」の一因である可能性や「認知機能が低下」する原因と言われています。

トランス脂肪酸が危険なマーガリン

各国のトランス脂肪酸の扱い

WHO

WHOの認識は以下です。

2003年のWHOのレポートでは、、トランス脂肪酸は「心臓疾患のリスク増加との強い関連」が報告されました。

 

マーガリンの摂取量は、全カロリーの1%未満にするよう勧告された。

トランス脂肪酸の摂取量の増加に伴って認知機能が低下していることも観察されていると言う。

信用のおける科学的な研究報告の結果を踏まえ、トランス脂肪酸の削減の政策を行っている国がある。

 

アメリカ

食品中に含まれるトランス脂肪酸の量を表示することが義務付けられています。

食品中に含まれる量の規制もあります。

2011年4月28日、食品医薬品局 (FDA)、疾病対策センター (CDC)、アメリカ農務省 (USDA)、連邦取引委員会 (FTC) の4機関は、加工食品1食品あたりの上限を、以下とした。

2018年には、FDAは部分硬化油を加工食品に用いることを禁止した。

 

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飽和脂肪酸:1グラム

トランス脂肪酸:0g

砂糖:13g

ナトリウム:210mg

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デンマーク

2011年10月1日に、世界で初めて「肥満の原因となる飽和脂肪酸の多い食品への課税」を導入した。

飽和脂肪酸も心臓疾患との関連を危惧して、WHOはトランス脂肪酸の10倍の許容量である10%を上限とした。

 

日本

日本マーガリン工業会がマーガリンの安全性についてホームページで言及している。

 

日本人はトランス脂肪酸の摂取量及びエネルギー比が欧米に比べて少ない。

WHOの報告書ではトランス脂肪酸のエネルギー比を1%未満とすることが提唱されているが、日本人の平均は0.3%(2006年)である。

日本人はトランス脂肪酸の害を低減するリノール酸の摂取量が欧米に比べて多い。

 

トランス脂肪酸を過剰に摂取することは健康を害する可能性があるため、バランスのよい食事が大切。

 

従来は、日本において、トランス脂肪酸量の表示が義務化されていないので、マーガリンの生産時にトランス脂肪酸量を低減する工程を入れることは少ない。

2003年以降は、メーカー各社は技術開発を進めた。

現在の市販品マーガリンは、飽和脂肪酸となっている。

常温で固化しているパーム油を素材にした製品に転換した。

パーム油の融点は、体温よりも低いので、身体に蓄積していく可能性は低いとされています。

日本のマーガリン

まとめ

バターは動物性脂肪は「飽和脂肪酸」を多く含むのでコレステロール値を上げて心筋梗塞や動脈硬化のリスクを高める。

融点(溶ける温度)が高いので常温では固体となって体内でも固まりやすく、過剰摂取は有害。

 

一方、マーガリンは、植物性脂肪で「不飽和脂肪酸」を多く含むのでコレステロール値を下げる働きがある。

融点が低いので常温では液体であり体内で凝固することもなく健康的とされている。

ところが、植物油は酸化しやすく、日持ちしない。

これを安定化させるために20世紀の初頭から行われ始めた「水素添加」と言う方法がある。

水素添加という化学処理によって不飽和脂肪酸は「トランス型脂肪酸」に変化した。

簡単に言うと、プラスチックの様なものに変化させ腐らなくしていった。

 

近年の日本では、原材料の油を替えることでトランス型脂肪酸にならないようにしている。

 

 

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